ヒ86船団の最期(その2)

 引き続きヒ87船団。練習巡洋艦香椎の最後。一枚目遠くに擱座炎上している船舶が何隻か遠望できる。
80-G-300687 Japanese Cruiser KASHII
(出典:80-G-300687, Naval History and Heritage Command)

80-G-300683 Japanese Cruiser KASHII
(出典:80-G-300683, Naval History and Heritage Command)

80-G-300684 Japanese Cruiser KASHII
(出典:80-G-300684, Naval History and Heritage Command)

 これらに限らず、他にもヒ86船団を攻撃している際に撮影された写真はあり、またガンカメラの映像もあったりするが、色々眺めるにこの辺りかなぁ、という気がする。


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 先のヒ87船団の各船と同日同場所(11-10' N 108-50' E)での撮影となっている海防艦。キャプションでは35号か43号となっていて、確かに両方この日に沈んでいるけれど、ヒ86で沈んだのは23号と51号。
80-G-301337 Carrier Raids in the South China Sea
(出典:80-G-301337, Naval History and Heritage Command)

 35号は中央部に3発被弾、切断して沈没、43号は擱座後沈没。51号は艦尾に被弾沈没、23号は生存者なしで沈没状況不明。サタ05なら35号、ヒ86なら23号だが、”11-10' N 108-50' E"はサタ05の方に近いようでよく分からない。200km以上離れている筈だけれども。

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 同じく1945年1月12日、こちらは仏印サンジャック沖で沈没に瀕する球磨川丸(7,510総トン,東洋海運)。
NH 95787 Carrier raids off Indo-China, January 1945
(出典:NH 95787, Naval History and Heritage Command)

球磨川丸(7,510総トン,東洋海運)
(画像出典:東洋海運株式会社二十年史)

 東洋汽船から東洋海運への移籍に当たって改名された3隻のうちの1隻で、元の名は日洋丸。

ヒ86船団の最期(その1)

 1945年1月12日、擱座炎上する戦時標準船2A型。この日はヒ86船団が空襲を受けて壊滅した日で、船体の状況からみて大津山丸(三井船舶,6,859総トン)と思われる。
80-G-301338 Carrier Raids in the South China Sea
(出典:80-G-301338, Naval History and Heritage Command)

 同日、爆撃を受ける貨物船。船体前方にキングポスト2本が特徴だが、 戦時標準船K型の辰鳩丸(辰馬汽船,5,396総トン)だろうか。日本鋼管鶴見建造のK型の写真を見たことがないので、特定し難い。
80-G-301330 Carrier Raids in the South China Sea
(出典:80-G-301330, Naval History and Heritage Command)

 同じく、擱座炎上する戦時標準船2TL型の極運丸(極洋捕鯨,10,045総トン)
80-G-300689 Japanese Tanker
(出典:880-G-300689, Naval History and Heritage Command)

 同じく1945年1月12日、擱座した2隻の輸送船。キャプションでは奥の燃えている船が2,500t、手前が4,500tということになっているけれども。。。
80-G-301336 Carrier Raids in the South China Sea
(出典:80-G-301336, Naval History and Heritage Command)

 船型と状況から見るに、共にヒ86船団で手前が平時標準船C型の昭永丸(大阪商船,2,764総トン)で、奥が第六十三播州丸(西大洋漁業,533総トン)か優清丸(東京都屎尿運搬船,600総トン)ではないだろうか。奥は前者の可能性が高いと見るけれども。
 「播州丸」は大洋漁業でよく運搬船に命名されるが、第六十三播州丸は三菱下関建造の戦時標準型漁船ト型(トロール船)で、船首部マストの形状からこちらの方の可能性が高いように思う。
トロール船利根丸(535総トン,日本水産,戦標漁船ト型(続行船))
トロール船利根丸(535総トン,日本水産,戦標漁船ト型(続行船))(画像出典:日本水産の70年)

 別の角度から。
NH 95605 Carrier raids in the South China Sea, January 1945
(出典:NH 95605, Naval History and Heritage Command)

 こちらにヒ86船団に所属していたさんるいす丸戦闘概報の一部が掲載されており、各船の擱座位置略図を見るに、やはり昭永丸と第六十三播州丸ではないかと思われる。
 

【ヒ86船団所属船】
極運丸(極洋捕鯨,10,045総トン):戦時標準船2TL型
さんるいす丸(三菱汽船,7,268総トン):在来型油槽船
大津山丸(三井船舶,6,859総トン):戦時標準船2A型改造油槽船
昭永丸(大阪商船,2,764総トン):平時標準船C型改造油槽船
永万丸(日本郵船,6,968総トン):戦時標準船2A型
予州丸(宇和島運輸,5,711総トン):在来型貨物船(ex-SS Niels Nielson, Skinner & Eddy)
辰鳩丸(辰馬汽船,5,396総トン):戦時標準船1K型
建部丸(大阪商船,4,519総トン):平時標準船B型
第六十三播州丸(大洋漁業,533総トン):戦時標準型漁船ト型(トロール船)
優清丸(東京都,600総トン):在来船(屎尿運搬船)
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