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アメリカ海軍飛行船部隊(その1)

船団護衛中のK級飛行船

 第二次世界大戦中、アメリカ海軍は軟式飛行船を用いた作戦を行っていた。第1から第5までの飛行船航空団("Fleet Airship Wing")を擁し、主として対潜哨戒、救難などに従事していた。 公式な戦果としては、潜水艦撃沈1(共同)及び撃破3とさほど目を引くものではないが、西と東の両大洋における作戦飛行回数は3万6千回、作戦飛行時間は41万時間に及ぶ。

アメリカ海軍軟式飛行船各型

 これらの作戦に用いられた軟式飛行船の主力は130隻余のK級であり、小型のL級(22隻)/G級(10隻)は訓練に用いられた。最も大型のM級は4隻のみの建造である。
 一方で飛行船の喪失はL級2隻、G級1隻、K級34隻に及ぶ。喪失原因としては、人的要因が21隻、以下設計に起因するもの13、材料に起因するもの1、不明1、そして敵による被撃墜が1であった。この第二次世界大戦を通じて、アメリカ海軍飛行船部隊が被った、ただ1隻の戦闘損失がK-74である。

工場従業員の前でお披露目されるK-74

 1943年7月18日深夜、アメリカ海軍第3飛行船航空団第22哨戒飛行船隊に所属していたK-74は、日付が変わらんとする直前に、レーダーによって潜水艦を探知した。
 場所はフロリダ海峡で、探知された潜水艦はU-134であった。K-74は直ちに攻撃に入ったものの、乗員の設定ミスで爆弾は投下されなかった。U-134は55ktで爆撃針路に入ったK-74に対して2cm機関砲による対空射撃を行い、これを撃墜している。

戦闘中のK-74とU-134(絵画)

 一方、K-74も100発程度の.50口径機銃弾をU-134に叩き込んでおり、これがなんらかの損傷を与えたようだ。帰途に就いたU-134は、およそ1ヵ月後の1943年8月24日、スペイン沖で撃沈されてK-74の仇は討たれた。

攻撃を受けるU-134(Wikipediaより)

 撃墜されたK-74の乗員は、墜落時点では全員が生存していたが、救助を待つ間に鮫に襲われて航空機関士が死亡しており、これがアメリカ海軍飛行船隊唯一の戦闘行動による死者となっている。

この戦闘の報告書

K級飛行船の爆弾と機銃の搭載位置

画像出典:Kite Balloons to Airships...the Navy's Lighter-than-Air Experience
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