第21次ウェワク輸送船団

 fold3.com より、ニューギニア方面でA-20の反跳爆撃を受ける輸送船。「船舶砲兵」(駒宮真七郎,S52出版共同社)の表紙カバーに用いられたりでわりと知られている写真ではないかと思うが、裏書きに鉛筆で1944年3月19日とある。この日に空爆で沈んだ輸送船は2隻いる。

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 大阪商船の八雲丸(3,198総トン)と栗林商船の大永丸(3,238総トン)がそれで、大きさも似ているが、形も似ていてよく分からない(八雲丸はストックボートの同型船)。キセル型吸気筒の長さ・配置と、武装の程度から大永丸ではないかと思う。
大永丸(栗林商船,3,238総トン)
大永丸(栗林商船,3,238総トン)(画像出典:三井造船株式会社三十五年史)

八雲丸(大阪商船,3,198総トン)
八雲丸(大阪商船,3,198総トン)(画像出典:石川島重工業株式会社108年史)

 一方、こちらはあまり知られていないと思うが、裏書きによれば同一日撮影のもの。船首の砲台や煙突後方の構造物から、先の写真と同一船舶(大永丸)と思われる。機関室左舷に反跳爆撃の直撃弾を受けたらしく、船橋も崩壊している。
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 撮影時刻は前後するが、デリックの状況などからこちらも同一船舶を撮影したものと考えられる写真。
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 攻撃した側もどうやら大永丸だと考えているらしく、こちらの書籍にこの一連の写真と共に、攻撃を行った搭乗員の回想が記載されている。


-***-

 同じく1944年3月19日撮影、ウエワク付近で爆撃を受ける輸送船。裏書きより輸送船2、護衛艦艇3で、第21次ウェワク輸送船団の帰途と思われる。つまり、先の写真の輸送船とこの写真の輸送船が、それぞれ八雲丸と大永丸のいずれか。
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 こちらはどうもB-24の水平爆撃で被弾しているようだ。

 この船団に攻撃を加えたうちの一つ、第823爆撃飛行隊の報告書。1隻しか船が出てこないことから、時間的に後で沈没した大永丸の方だろうか。
1944-06
(出典:1944-06(PDF), the 38th Bomb Group Association

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